安価な入退室管理システム・6社のサービス比較
安価な入退室管理システムには、どんなものがあるのか?
入退室管理システムを導入しようと思っても先立つものは予算。できるだけ安く上げる方法はないものかと頭を悩ませます。
導入後、大概は長く使うことになるので、費用が大きな負担になるようでは続けられません。そこで機能とコストのバランスをとりながら導入できれば、といろいろな考えが頭の中をかけめぐります。
そんなお悩みを持つ会社様の入退室管理システム選びの参考になればと、ズバリ!お安く導入できるサービスについて解説したいと思います。
ここでは、大手のセキュリティ会社に求めるような大規模設備の堅牢性はなくても入退室管理が正確にできるなら十分と思っているのであれば、『クラウド型』の入退室管理システムのサービスが安価に利用できます。
インターネット化がどんどん進み、工事をしなくても、既存のドアに取り付けるなどして、すぐに管理できるようになっています。なにより費用の負担もぐっと軽くなってきましたので、参考にしていただけたらと思います。
クラウド型入退室管理システムとは?
『クラウド』というのは『雲』という意味で、一般に衛星を中継してつながれるインターネットを指すことが多く、ハードウェアを完備したり、ソフトウェアをインストールすることなく、PCやスマホなどを介してインターネットとブラウザがあれば利用できるサービスです。
クラウド型の入退室管理には、扉1つ当たりから導入可能なサービスがあり、使用する機器の本体も購入するだけで使用できるもの、あるいは本体さえも必要なく使えたり、必要分だけをレンタルして導入できるサービスもあります。
また近年、支払っている期間中のみ定額料金で利用できる『サブスクリプション型も増えています。サブスクは、従来の『分割』と異なり、利用者のデータを集積蓄積し分析してよりユーザーの満足度を上げていくためにアップデートを重ねていくので、常に最新のサービスが受けられるという利点を持っています。
クラウド型入退室管理システムのメリットとデメリットとは?
クラウド型入退室管理のメリットは、インターネットと操作する端末さえあれば、場所がどこであっても利用可能です。また、初期費用や月々のランニングコストも抑えられるので手軽に導入できます。さらに保守管理も自社構築と比べると負担も少なく、導入障壁の少ない点がメリットとしてあげられます。
しかし一方で、クラウド型入退室管理は、情報処理や保存などのサービスを受けるためには、インターネットを通じて行うものになりますので、ネット特有のリスクがあることを認識しておく必要があります。
デメリットとしては、以下の3点があげられます。
1)システム障害
システム上の不具合や障害などにより利用が一時ストップしてまったり、データが消失してしまうといったリスクなどが考えられます。事故が起きたときのために日頃からデータのバックアップをするように社内で徹底する必要があります。
2)セキュリティ上の問題
クラウドサービス運営会社へのハッキング行為による、利用者のIDやパスワードの流出、または導入している内容によっては、個人情報につながるようなセンシティブな情報などが外部に流出してしまうといった事も踏まえて、運営会社のセキュリティレベルや対策、保証範囲などを見極めると同時に、利用者側でできる対策なども立てておく必要があります。
3)カスタマイズの限界
さらに上記のように、取り扱う情報の機密性や重要度によってはクラウド利用にはふさわしくないケースも出てくる場合があります。そういった安全性を優先させたい情報や社内の機密性の高い場所においては、社内で完結できるように構築した方がよい場合もあります。また利用者のさまざまな目的により、提供されているサービス内容だけでは収まらないケースには、どこまでクラウドサービスを利用し、どこまでを自社完結型に構築するかなど利用者側も事前に考えるべき点があることを認識して、利便性とセキュリティを両立させることが重要です。
安価な入退室管理システム・6社のサービス比較
クラウド型入室管理とはどんなものか、どんなメリット、デメリットあるかを考察してきました。では実際、具体的にどんな入退室管理システムのサービスがあるのか、以下の表をご参照頂きながら理解を深めていただければと思います。
以下の表では、初期費用0円で始められるサービスと、初期費用が必要なサービスとに分けております。
A)初期費用0円、工事不要、更新は1ケ月毎、月額料金は事前確認が必要
スマホやNFC対応カードが使え、勤怠管理も同時に行なえる
まず、A社のサービスは、初期費用0円、工事不要、更新は1ケ月ごとなので、お試しに1ケ月から始められるという気軽と、すでに3000社以上の会社で導入されているということで導入時の安心感がある点で需要の高いサービス内容かと思います。
さらに勤怠管理も同時に行うこともできるためタイムカードなどの集計など煩雑な作業も省かれる点、経理や事務職の作業効率化も図れるのは社員数が多い会社や逆に少ない人数で極力事務仕事を抑えたい会社にもプラスポイントです。
そして、スマホやNFC対応カードが使える点で利用範囲がぐっと広がります。電車通勤者が多い会社ならSuicaが最適ですし、社員数や部署が多い場合は、ICカード対応の社員証をつくるなど社内をシステム化できるので、職場の環境整備にも貢献できますね。ただし月額料金は、使用手段として何を選択するか、また使用する人数によっても異なるため、事前に見積を出してもらう必要があるようです。
B)初期費用0円、工事不要、1台目が月額4980円、2セット以降月額2980円
スマートロック or キーパッドの暗証番号入力で入室可能
次にB社の場合には、スマートロックを使用して入退室管理を行うもので、スマホで解錠できますが、スマホを持っていなくてもキーパッドで暗証番号を入力すれば解錠でき、スマホを持たない人や部屋に置き忘れてしまっても暗証番号がわかれば大丈夫なので締め出されるリスクは軽減されます。
月額料金に機器のレンタル料金も含まれているので、A社同様、初期費用0円、工事不要で導入できます。料金プランも1台目が月額4980円、2セット以降は月額2980円と明快シンプルなので、使用する部屋数分を計算すればよいので、わかりやすいですね。
C)初期費用0円、月額料金990円
タブレットなどの端末で入退室可能な入退室管理だけに特化したシステム
C社ですが、鍵の機能はなく、タブレットなどの端末で入退室ができる入退室管理だけに特化したシステムのサービスです。オフィスの受付で使われることが多いようです。自動受付も可能ですので、人の出入りの多い会社で社内の部屋移動をデジタル管理したい場合に役立ちます。
初期費用0円、月額料金990円からと安価で手軽に始められそうです。
これまで初期費用0円のサービスを見てきましたが、次に初期費用のあるサービスを見ていきたいと思います。
D)初期費用1~2台で数万円、月額料金1台2000円、2台目以降1台毎+500円
Wi-Fi型スマートロックの取付工事のみで、使用者は手ぶらで入退室可能
初期費用のあるサービスの1社目のD社は、Wi-Fi型のスマートロックが必要となるサービスで機器本体の購入と工事が必要です。台数にもよりますが、初期費用は、1~2台の設置で数万円程かかります。
しかし月額料金は、1台2000円、2台目以降は追加1台につき+500円なので取り付け後の費用は軽めで、スマホもいりません。ティンキー式なので、暗証番号をポチポチ押せばよいだけの仕様になっています。Wi-Fi型のスマートロックの取付工事をし、使用者が入退室時に暗証番号だけ知っていれば手ぶらでよいというのが特徴です。
またこのサービスの強みとして、宿泊サイトなどとの連携があるので、宿泊施設やレンタルスペース、シェアオフィスなどのスペース予約系の施設には導入へのメリットがありそうです。初期費用は多少かかりますが、不特定多数の人たちで使用することを想定すると、しっかりと工事をして取り付けてもらえるのは逆に安心感がありますね。
E)工事も工具も不要。スマートロック本体価格19500円の購入のみ
取付工事が必要なタイプあり・ブロックチェーン技術採用
次のE社は、ブロックチェーン技術を使ったスマートロックということで、改ざんのできないブロックチェーン採用で安全性の確保が担保される点が特徴です。
初期費用は、工事も工具も不要の貼付けタイプのスマートロック本体価格19500円のみです。また堅牢性重視なら取付工事が必要なタイプもあり、54800円です。月額料金は1500円~。スマホやNFI対応カード、端末PINパッドで解錠可能なので選択種が複数あるサービスです。
F)スマートロック本体価格14800円のみ、アプリ無料で月額料金なし
少人数使用奨励の必要最低限の入退室管理システム
最後にF社ですが、こちらもスマートロックを使用で本体価格14800円のみかかります。スマホ必携のサービスで、スマホアプリで管理します。
アプリは無料ですので月額料金はありません。利用の際にかかる費用は、本体料金のみです。ただし鍵の開閉を「いつ」「誰が」行なったかがわかればいいといった必要最低限の入退室管理システムですので、少人数で利用する場合や事業立ち上げ時などで重宝するサービスと思います。
安価な入退室管理システムについてのまとめ
以上、安価な入退室管理システムの代表的なサービス6社についてご説明いたしました。いかがでしたでしょうか?各社それぞれの特徴あるサービス内容と料金プランで少しでも導入イメージが描けたのであれば幸いです。
ただ実際にはさまざまなケースがあり、逆に質問したいことで頭がいっぱいになってしまったという方もいらっしゃると思います。そんな方のために、さまざまなご相談を当社では承っております。
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公開日:2021/09/15