教育の循環と中小企業の使命
S-TEKTが大切にしている価値観の一つ
教育の循環とは、私たちが採用した仲間をキャリアの道筋に沿って育て、その学びと実践が社内で循環し、やがて業界や地域へ開いていくことで、人・信用・学びが再び会社に返ってくる仕組みのことです。 発信する題材は多様でかまいませんが、その根には「中小企業として、どう生きるか」という問いを置きたいと考えています。 中小企業の使命は、この循環を止めず、持続できる育成と発信につなげていくことにある、と私たちは位置づけています。
本ページの内容は、経営層が語る考え方を整理した言語化のたたき台です。理念そのものの改定ではありません。確定版・更新は代表・経営の判断に基づき行います。
人の原動力からはじめる
稼ぐ・生きることは、人の最低限の原動力として、まず認めます。きれいごとから入りません。
最初は「学ぶこと」より、稼ぐ・生きるために学ぶ。そのほかの欲望を入口にしてもかまいません。
- 上司は、部下の原動力の種を見極め、言語化を手伝います。
- 部下は自ら原動力を見つける。ここが抜けると、先の学びが続きにくくなります。
その先に、学ぶ楽しさ、自分の可能性、社会への貢献がつながっていく、という流れを大切にしています。
キャリアパスと「三つの生き方」
採用から、S-TEKTのキャリアパス(社会で生きる力)に則り育つことを前提に、大きく次の三つで語ります。
| 生き方(フェーズ) | ねらい(要約) |
|---|---|
| 助けられて生きる | ルールと仕事の型を学び、まず稼ぐ・知育し、すぐ次に顧客満足に触れる。「自分がお客様に好かれること」「お客様と仲間がつくる環境で生きること」を知ります。 |
| 仲間と共に生きる | 一人の限界を知り、仲間の個性と役割を認め合ったうえで顧客に向き合う。無限の可能性は個ではなく、役割と協働で開く、と体感します。 |
| 仲間と共に頼られて生きる | 業界・社会を学び、自社の付加価値を言語化し、唯一無二または優れた優位性で社会に貢献する。そこまで来れば「どこの世界でも生きていける」土台につながります。 |
この育成が回ることで、中小企業は人不足を自ら解消し、有能な人の退職を極力減らし、たとえ退職があっても回る組織に近づける文化をつくる、という位置づけで語ります。
学びのテーマ(題材は自由、軸は一つ)
題材は何でもよい(生き様、学ぶとは何か、自分の役割とは、など)。どの立場でも語る根本は同じであり、その発信自体が業界・社会に向かいます。
ただ一つ、テーマの軸を置くとすれば、中小企業に置きます。
ここで中小企業の使命は教育の循環につながります。閉じた社内研修だけで終わらせず、循環へつなげることを大切にしています。
教育の循環(社内から、業界・地域へ)
- まず社内で、キャリアパスに沿った再現可能な育成と風土をつくります(後述の「支える土台」)。
- 育った人材が、外部で講師・登壇・発信などにより業界・地域へ影響を与えられる存在になると、循環が一段ずつ広がります。
- 返ってくるものは売上だけに限定しません。信用・人・情報・協力・採用の母集団など、多様なリターンを想定します。
私たちが目指す成熟のサイン
組織の成熟のサインとして、次の両方を意識しています。
- 個人の言語化 … 一人ひとりが、座右の銘・理念・信念を持ち、言葉にできること。
- 外部での発信 … 社員が、外部から求められて(依頼を受けて)発表・登壇・講師などを行う経験を積むこと。自己満足ではなく、社会的な需要がついたサインとして重視します。形式は登壇に限りません(パネル、共著、短時間講義など)。社内では人事・総務と運用のルールを整えています。
支える土台(公平さと、人をつぶさない風土)
育成の考え方だけでは、循環は止まりやすいです。評価・配置・報酬・手続・紛争処理などの土台が歪むと、教育は続きません。
- 厳しさは自らに向ける。
- 優しさをはき違えない(甘さと区別する)。
- できるだけ公平に。
- ただし個をつぶさない(多様性と裁量の余地)。
まずは社内でこの風土をつくり、のちに外部へ出て講師になるなど、業界・地域へ与える影響へつなげていきます。
