「自分の言葉で伝える力」〜新入社員の相談から学んだこと〜
新入社員からの相談
先日、新入社員からこんな相談がありました。
協力会社の方から、
「お前、事前に準備したのか?」
「お前またミスしたんか?」
「ここお前に任せるからしっかりしろよ」
と立て続けに言われ、「お前お前と言われるのがたまらない、一緒に行きたくないです」と。
この話を12名の係長以上のメンバーで話し合いました。
話し合いから生まれた答え
そこで出た答えは――
「指摘されたこと自体は”ありがとうございます”と受け止める。
でも、”その言い方は嫌です”と自分の言葉で伝えないと、
これから先、本当に助けてもらえない。関係性が作れない。」
ということでした。
石原慎太郎さんの動画との出会い
その時、大阪の営業所長が一つの動画を見せてくれました。
タイトルは「舐められても動じるな、こう言い返せ」——石原慎太郎さんの動画。
実は、以前に私が「これいいな」と感じてみんなに勧めた動画。
まさに今、このタイミングで使ってくれたことが本当に嬉しかった。
石原慎太郎さんの動画
私は、心を揺さぶられました。
「指摘の内容」と「伝え方」を分けて考える
この出来事から学んだのは、「指摘の内容」と「伝え方」を分けて考えることの重要性です。
協力会社の方の指摘は、確かに厳しい言い方でした。
しかし、その指摘の内容自体は、新入社員の成長のために必要なことだったかもしれません。
問題は、「何を言うか」ではなく「どう言うか」だったのです。
自分の言葉で伝える勇気
新入社員が学んだのは、「ありがとうございます」と「その言い方は嫌です」の両方を伝える勇気でした。
指摘された内容に対しては感謝を示す。
しかし、その伝え方については率直に意見を述べる。
この二つを同時に行うことで、建設的な関係性が築けるのです。
関係性構築の本質
本当の協力関係とは、お互いを尊重し合う関係です。
一方が一方的に我慢する関係ではない。
お互いの境界線を明確にしながら、協力し合う関係。
プロとしての矜持を持ちながら、チームワークを発揮する関係。
これが、S-TEKTが目指す「仲間の居場所」の実現なのです。
指導する側の学び
この出来事は、指導する側にも重要な学びを与えてくれました。
どう伝えるかが重要だということです。
厳しい指摘も、相手を尊重する言葉で伝える。
成長を願う気持ちを、適切な方法で表現する。
お互いが気持ちよく働ける環境を作る。
石原慎太郎さんの言葉の真意
「舐められても動じるな」という言葉の真意は、相手の態度に左右されず、自分の信念を貫くことです。
しかし、それは相手を軽視することではありません。
相手の人格を尊重しながら。
自分の意見を率直に伝え。
建設的な対話を重ねる。
これが、真のプロフェッショナルとしての姿勢なのです。
実践的な学び
この経験から、私たちは以下のことを実践しています。
新人への指導方法
指摘する内容と伝え方を分けて考える。
相手の立場に立った言葉選び。
成長を願う気持ちを適切に表現。
協力会社との関係性
お互いを尊重し合う関係の構築。
率直な意見交換の促進。
長期的なパートナーシップの形成。
「仲間の居場所」の実現
誰もが安心して働ける環境。
お互いを支え合う関係性。
成長を共に喜び合う文化。
まとめ
新入社員の相談から学んだのは、「自分の言葉で伝える力」の重要性です。
指摘の内容と伝え方を分けて考える。
感謝と率直な意見を同時に伝える。
お互いを尊重し合う関係性を築く。
これらが、S-TEKTらしい人と人とのつながりを実現する鍵なのです。
石原慎太郎さんの動画が示してくれたのは、相手の態度に左右されず、自分の信念を貫きながら、相手を尊重することの大切さでした。
この学びを胸に、私たちはこれからも、本当の協力関係を築いていきたいと思います。
公開日:2025/10/24
よければ、皆さんも見てみてください。